『永遠の記憶』感想・レビュー|ガリレオが二十年間解けなかった謎

こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。
今回は、ガリレオシリーズであり、東野圭吾さんの遺作となった
『永遠の記憶』を読んだので、感想をまとめます!
『永遠の記憶』あらすじ
刑事・内海薫は、スーパーマーケットで謎の人物に刺され、意識を失う。
犯人は現行犯で逮捕されるものの、内海との接点は見つからず、事件の真相は謎に包まれていた。
しかし、事件の概要を聞いた湯川学(ガリレオ)が推理を進めると、捜査線上に思いもよらない人物が浮かび上がる。
そして事件を追ううちに、湯川自身もまた、過去に残してきた“ある謎”と向き合うことになる。
『永遠の記憶』読後レビュー
歳をとったガリレオ
内海がガリレオの助けを求めに研究室を訪れたのは今回の事件から20年前。
ガリレオがその出会いを思い出していた…
ガリレオと言えば合理的で無意味なことが嫌いだというイメージだったが…
なんか丸くなってる!と思った。
過去を振り返って感傷に浸っているようにも見えて、なんだかガリレオらしくない。
それでいて、内海が成長していくさまを父親のような目線で見守っているようにも感じられて、不思議な気持ちになりました。
草薙に捜査協力をするようになった頃から考えると、もう30年。
そりゃたくさんの事件を経て、いろいろ変わっていっているのだろうなと。
ガリレオシリーズでは読めていない作品もあるのですが、通して読むと徐々に丸くなっていたり、ガリレオにも成長があるのかなぁ。
過去から現在の真相を、現在から過去の真相を
「履歴る(たどる)」「就活る(ふりかえる)」という各章のタイトルが表すように、過去から現在のつながりが事件の肝となってきます。
過去が明らかになるにつれて、「これが今の事件につながってしまうのか……」と胸が痛くなる。読んでいてキツいな、と感じる背景も多かったです。
そして、現在から過去の事件の真相も暴かれることとなる本作。
『永遠の記憶』何しろ二十年間、解けなかった謎だ
その過去の事件の概要が出てきたときには胸がドキドキしました。あの作品のことや!
私が東野圭吾さんの著書の中で一番好きな作品です。
その事件の後のことも描かれており本当に満足。
ガリレオシリーズを少しは読んでからの方がいいかも
私はガリレオシリーズを全作読んだわけではないですが、ある程度シリーズを知っている方が、感じられるものは多いと思います。
振り返るシーンとかでは一緒にしみじみと思えて、内海とガリレオ、草薙の関係などを知ることでより深く物語に入り込めるのではないかなと。
とはいえ、ガリレオシリーズをまったく知らない状態で本作を読む、という体験はもうこの世界の私にはできません。
もしかすると、それはそれで違った面白さがあるのかもしれませんが!
こんな人におすすめ!
- ガリレオシリーズが好きな人
- 人間ドラマが好きな人
- 最近ガリレオシリーズから離れていたな、って人
まとめ
私は小説を一切読んでいない子供のときにドラマのガリレオを、実に面白い!と毎週見ていました。
だから書籍でも、役者さんや研究室などがドラマの映像のように浮かびます。
(ガリレオが数式を解くときの福山雅治さんの楽曲「VS.知覚と快楽の螺旋」は、数学を勉強するときに聴いて万能感を得ておりました)
今作を読み終えたとき、「もうガリレオに会えないのか……」と切ない気持ちになりました。
ガリレオも歳をとったけれど、そうか、私も歳をとったんだな……。
ガリレオの記憶を辿っていたはずが、読み終える頃には自分自身のガリレオとの思い出まで振り返っていました。
今作でガリレオの思い出を振り返りながら、これまで本当にたくさん楽しませてもらったなと、改めてこのシリーズの偉大さを感じました!
永遠の記憶

※価格や在庫は各ショップをご確認ください。










