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きまま
本っていいよね
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「乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび」未完の作品が未完だった理由は…

ゴールデンウィーク前半でブクロックというフェスに行きました!大好きなバンドマンと写真とれて握手してネイル褒められた!最高!

絶対に忘れない備忘録↑

ということで気ままにいきましょうー

目次

きままな感想

江戸川乱歩の未完の作品である「悪霊」。

残された原稿から考察、推理をし、完成させた作品。

未完の作品を独自の解釈で完成させていいんや!と思ったけど、後書きを読んだらそういう作品は普通にあるらしいですね。

しゅう

これで面白くなかったら嫌やけど、面白かったからいいね!

この悪霊では、乱歩が書いている密室殺人など以外にも、乱歩がなぜ悪霊の連載を辞めたのか、という小説の枠を超えたミステリがあります。

未完にしたことで、引き継がれた事で、壮大なミステリへと変貌している!

僕はこの未完の悪霊というものを知らないのですが、悪霊の連載当時の原稿も載っており、それに絡めて話が進んでいきます。

漢字が多く、今では使わない当て字も多く、文字が上から下までびっちりでthe本って感じ。昔の文庫は文字も小さいから大変やろうな。

乱歩の描く、暗く陰鬱でジトっとしたおどろおどろしい昔の日本。

この読み味が好きなのよ。

ミステリなのに耽美で文学的。

これぞ乱歩。

謎を一気に明らかにしていくシーンは目が離せなかったし、解釈も、確かにこの真相はありそうやなってなりました。乱歩が書きそーって。

人間関係とか、動機とかもしっかり想像して探偵のあの方は推理をしています。

そういえば最近、推理小説はトリックで、動機とかは興味ない!っていう話も読みました。

なるほど、とも思います。

でも動機にはそれぞれの思いや、理解できない偏った考えや、歪な理論や、激しい共感などなど、いろんなドラマがあって、

人間を感じれて、僕は好き。

この悪霊も良かった。

頭も心も動かされるのが醍醐味かなと改めて感じられました。

こんなに良き小説になったら、江戸川乱歩さんも喜んでるんじゃないかなぁと思います!

久々に陰獣、芋虫、押絵と旅する男、屋根裏の散歩者、人間椅子…読みたい…

まだ読んでない乱歩作品も漁ろうかな!

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この記事を書いた人

気の向くままに読書しています。
ただ思うままに感想を書いているので、ネタバレもあります。

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