こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。 今回は、全編ツッコミどころ満載
『生命活動として極めて正常』
を読んだので、ネタバレなしで感想をまとめます!
目次
『生命活動として極めて正常』あらすじ
『生命活動として極めて正常』は、風変わりで破天荒な設定と文章で読者を魅了する短編集。収録作は以下の7編です。
- バズーカ・セルミラ・ジャクショ《客が店から評価される時代の話》
- 生命活動として極めて正常《社員の殺害が制度として組み込まれている会社の話》
- 踊れシンデレラ《体育会系シンデレラの話》
- 老ホの姫《老人ホームにかわいいおじいさんがいる話》
- 手のかかるロボほど可愛い《戦争博物館でロボットガイドがおじいさんを案内する話》
- 追放されるつもりでパーティに入ったのに班長が全然追放してくれない《パーティを追放されるように頑張る話》
- 命はダイヤより重い《人身事故でも通常運行を優先する鉄道会社の運転手の話》
どの作品も、常識を軽やかに飛び越えた自由な発想で描かれており、笑いながらも少し考えさせられる内容となっています。
『生命活動として極めて正常』読後レビュー(ネタバレなし)
小説ってこんなに自由だったっけ?
1編目を読んだとき、「なんだこの小説は……」という驚きとともに、小説という表現形式の自由さにハッとさせられました。
文体もストーリーも破茶滅茶なのに、読者をその世界へ連れていく力があり、「これはこれで“正常”なのでは?」と思わされる説得力があるのです。
ユーモア×深みの絶妙バランス
どの作品にもユーモアがあり、思わずニヤリとさせられる場面が満載。それでいて、単に笑いだけで終わらないのがこの短編集のすごいところ。風変わりな設定に心打たれる展開を盛り込むことで、笑いと感動の二重奏を奏でている印象です。
特に「踊れシンデレラ」のアホ過ぎる展開、「パーティ追放」のじわじわ来るおかしさ、「バズーカ」の衝撃など、どれも個性が強く、でもどこか愛おしい物語でした。
こんな人におすすめ!
✔️ 一風変わった短編集を探している人
✔️ クスッと笑えるユーモア小説が好きな人
✔️ 常識にとらわれない発想が好きな人
✔️ 小説の新しい読み味を体験したい人
あらすじ紹介ショート動画はこちら!
まとめ
破天荒な設定、突飛なストーリー、自由すぎる文体。それなのに、笑って泣けて、気づけば夢中になっている。『生命活動として極めて正常』は、「こんな小説も“あり”なんだ」と読者の常識を優しくひっくり返してくれる一冊です。
気軽に読めて、でも心に何かを残してくれる。そんな短編集をお探しなら、ぜひ本書を手に取ってみてください。