こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。 今回は、妹と200年前の人骨のDNAが一致する謎に迫る
『一次元の挿し木』
を読んだので、ネタバレなしで感想をまとめます!
『一次元の挿し木』あらすじ
4年前に妹が忽然と姿を消した。
そして今、発見されたのは200年前の人骨。
だが、そのDNAは――行方不明になった妹と完全に一致していた。
信じられないような事実に、兄・悠は翻弄される。
手がかりはインド・クープランド湖。
そこにはかつて原因不明で命を落とした800体以上の白骨遺体が眠っているという。
さらにその湖を調査していた研究者たちが、次々と謎の“大男”に襲われる事件が発生する。
妹の失踪と人骨の関係、湖に隠された真実、大男の正体。
浮かび上がるのは、人間の倫理観を踏み越えた、想像を絶する陰謀だった。
『一次元の挿し木』読後レビュー(ネタバレなし)
DNAが一致!? あり得ない状況に引き込まれる
「妹と200年前の人骨のDNAが一致する」──そんな不穏すぎる謎に、冒頭から一気に心を掴まれました。
ミステリーとしてもSFとしても興味を引く出だしで、読み手の好奇心を刺激しまくります。
宗教?科学?複雑に絡み合うテーマ
「DNAが一致する理由」に関してはある程度予測できる部分もありますが、その動機が予想以上に衝撃的で深い。
科学倫理と信仰が交錯する中で、人類を超越した存在や異様な思想が生まれる展開にゾッとします。
スリルと衝撃の連続!一気読み必至
敵が持つ“圧倒的な殺意”と存在感が凄まじく、読んでいてずっとヒリヒリするスリル感が続きます。
正義と悪、幻想と現実、個人の想いと集団の狂気――すべてが入り混じりながら加速していく終盤の展開は圧巻。
決してハッピーエンドとは言えませんが、物語の終わり方としては納得と美しさがあり、読後感も良かったです。
こんな人におすすめ!
✔️ SF的要素も好きな人
✔️ 正義と狂気の対立に興味がある人
✔️ 哲学的テーマを含んだサスペンスが好きな人
✔️ 伏線や謎が徐々に明かされていくミステリーが好きな人
あらすじ紹介ショート動画はこちら!
まとめ
『一次元の挿し木』は、倫理観をゆさぶる衝撃設定と、一気読み必至のスリリングな展開で読者を引き込む傑作ミステリー。
科学と信仰、個人と集団、そして“人間であること”そのものに問いを投げかけてきます。
妹の失踪と人骨のDNA一致という異常な謎が、読み進めるごとにより深い闇を照らし出していく…そんな読書体験をぜひ味わってみてください。
