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きまま
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「老虎残夢」武術を極めた武侠たちの密室殺人事件

誕プレにLINEでスタバの割引券を貰いましたが、スタバに行く暮らしをしていないので期限が迫り焦っています!

そんなこんなで気ままに感想書いていきますー

目次

きままな感想

たまたま特殊設定ミステリ!やったー

武侠というさまざまな武術に長けた者がいる時代。

その能力は岩を砕くほどの力であったり、毒の効かない体を手に入れたり、水の上を走れたり。

このような特殊な力をもつ武侠たちが奥義を授ける、と呼ばれ集められる。

しかし、そこで主人公紫苑の師匠が不可解な状況で死んでいるのが発見される。

犯人は誰なのか。師匠を殺された紫苑は、仇を討つためこの密室殺人事件の謎に挑む。

しゅう

時代は中国の宋…?中国歴史もの?難しそう…

四字熟語のかっこよさで忘れてましたが、確かに中国感のあるタイトル

『老虎残夢』

老いた虎の残した夢…

冒頭には漢文が…

僕はヤバいと思いました…

が!

非常に読みやすかったです!

てか面白かったです!

桃野さんの他にどんな作品あるんやろーってなるくらいに

そもそも歴史小説が読めないし、中国の歴史はキングダムでしか触れたことのなかったですが、十分にイメージできました。

中国の背景を深掘りしているところもニュアンスは分かったので良かったです。

中国の歴史を知ってたらもっと面白いのでしょうねー

ミステリの他には、武侠小説っていうジャンルにも当て嵌まるらしいです。

武侠小説は中国文学のジャンルらしいですが、初めて知りました。

武術の能力を使った戦闘シーンなどエンタメ性がふんだんにあるので、少年心をくすぐられます。

また師弟関係の人情や、その関係ならではの優しさと厳しさ。この辺りが物語を深かめてるなぁと。

特殊設定のあるミステリではありますが、トリックよりもお互いの素性を言葉の節々や状況から探って、そのアプローチから謎を解いていくという感じでした。

トリックもあるのですが、謎を深めているものはそれ以外の要素かなって。

キャラクターが少人数であり一人一人の話をしていくからか、それぞれの人物像が具体的になり、イメージできたらすいすいと話が入ってきました。

百合要素もありますが、別にそれメインではないので興味なくても気にしないです。

好きなシーンは文和が武術論を語るところでした。

誰も彼もが、奥義書で強くなれると勘違いする。

そんなものよりも、毎日の鍛錬が己を高めるのだ。泰山の霤は石を穿ち、単極の航は幹を断つ。お手軽に強くなれる方法など存在せん。

奥義を授けてもらおうなんて奴は、単に手を抜きたいだけの連中でしかない。

「老虎残夢」
しゅう

かっけぇ。肝に銘じた。

Xに蔓延る、「あなたもすぐに稼げる!概要はプロフィールにて!」呼びかけに目が奪われる自分への戒めとなるでしょう。

そんなこんなで、たくさんの要素で楽しめます!

奥義とは何だったのか?

老いた虎の残した夢って?

読んでみて!

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この記事を書いた人

気の向くままに読書しています。
ただ思うままに感想を書いているので、ネタバレもあります。
サムネ作り頑張る。

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