あらすじ
文化祭模擬店で屋上の使用権を得るために、頭脳ゲーム、愚煙試合が毎年行われる頬白高校。
例年優勝する生徒会と決勝で当たることになった1年4組射守矢真兎。
決勝は学校近くの階段を使った地雷グリコ。
読み合いと駆け引きのゲームに勝利の女神が微笑むのは…
きままな感想
- 地雷グリコ
- 坊主衰弱
- 自由律ジャンケン
- だるまさんがかぞえた
- フォールーム・ポーカー
いずれも元々ある遊びに手を加え、複雑化させたゲームで頭脳バトルを繰り広げる。
こういうの好き。
少し複雑ですが、ゲームが始まる前にルールの隅々までしっかり読み込みました。
初めての衝撃を大切にしたいが故に結構しっかりと。
ライヤーゲームや賭ケグルイとかも好きでしたが、ドラマやアニメで見たので、流しっぱなしで見てて、後でもっと考えて見たかったとかなりました。まぁ普通に見てもめっちゃ面白いんですけど。
このゲームの必勝法はあるんかな、こんな展開ありそう、こうやって勝ちそう、などなど。
やっぱり話を盛り上げるために、最後に大逆転やろ、とかっていうセオリーなども踏まえて想像しました。姑息。
その甲斐もあってか、予想外の手段を取られたときの、はぁ!?感がすごかったです。
完全、ゲームの取り巻きキャラの1人。
なんかゲーム内に縛られたらダメというか、理論性とか狡猾さとか、柔軟な解釈とか頭の良い人はコロコロと対応するんやなぁ…と、なんか自分の脳みその小っささを痛感ですよ。
地雷グリコと自由律ジャンケンは推理しながらも読み進められて、盤上を大きく使うこともなかったから、僕の頭脳レベルではちょうど楽しかった。
最後のゲームに関しては、裏の裏の裏の裏の…って感じで何を疑えばいいのか分からなくなる複雑さ。舞台を大きく使い過ぎ。畳み掛ける漫才のように。
すごかった。
小説では伏線を張るとかよくあるけど、孤立した伏線の描写というよりは、言動それぞれに2つの意味があって、表ストーリー読んでると、実は水面下で裏のストーリー、思惑がずっと動いてる、みたいな。
これはその為か、これはこういう為か、ってあとで思い知らされる。
終わり方が続編を醸した終わり方なので、早く読みたい。
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