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あびあび
気ままにページをめくりながら、ときには鳥肌、ときには心を揺らす読書を楽しんでいます。

主にミステリー小説やホラー小説を中心に、「気軽に読めるけど、忘れられない一冊」をあらすじ中心に紹介しています。

日常にちょっとした刺激が欲しいとき、次に読む本を探すとき、ふらっと立ち寄ってもらえたらうれしいです。

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【ネタバレなし】『人狩人』読了レビュー|警察ミステリの衝撃作!正義も悪も信じられない——

こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。 今回は、警察ミステリの衝撃作!
『人狩人』
を読んだので、ネタバレなしで感想をまとめます!

目次

『人狩人』あらすじ

郊外の森林公園で、人間の指が発見された。

捜査にあたるのは神奈川県警捜査一課の桃井小百合。彼女は汚職の噂が絶えない特命中隊の赤堂警部補とコンビを組むよう命じられる。身形や態度から警察官らしからぬ赤堂に不信感を抱く小百合。

しかし“神の手”と呼ばれるその捜査能力で、彼は驚異のスピードで手がかりをつかんでいく。やがて二人は、戦後から続く“人狩り”組織の存在に辿り着く——。

『人狩人』読後レビュー(ネタバレなし)

スリラーかと思いきや、重厚な警察ドラマ

タイトルや表紙からホラー系スリラーを想像していたが、読み進めるとスケールの大きな警察小説だったことに驚かされました。

最初は複数の視点で語られる物語に戸惑うが、フォントや構成の工夫で読みやすく、背景や行動の理由が自然と浮かび上がってくる構成が秀逸でした。

登場人物がすべて怪しい——だから面白い

物語が進むにつれ、誰も彼もが怪しく見えてくる。良い人に見える人ほど逆に疑いたくなる心理戦。

巨悪に立ち向かう孤立無援のスリルと、突如現れる助け手との意外な関係性。

信頼できる人間は…?手に汗握る展開が続く。

「善と悪」をめぐる問いかけと、人間のグレーな本質

善と悪ってのはさ、かゆみに似てると思うんだよね

「人狩人」

——この台詞が象徴するように、本作は明快な勧善懲悪では終わらないです。

悪に見える者にも人間的な背景があり、正義の側にも闇がある。まさに“正義とは何か、悪とは何か”を読者に問いかけるミステリであり、社会派作品としての深みもありました。

こんな人におすすめ!

✔️ 警察小説・刑事ドラマが好きな人
✔️ どんでん返しや意外な展開にワクワクする人
✔️ 登場人物の心理戦・駆け引きが好きな人
✔️ 社会的なテーマにも興味がある人

まとめ

『人狩人』は単なる猟奇事件の謎解きにとどまらず、善悪や正義の定義、人間の本質にまで切り込んでくる衝撃作でした。

読後、しばらく心がざわつくような読書体験を味わえる一冊。信じていたものが裏切られる快感と、ラストに明かされる真相に、あなたもきっと圧倒されるはず。

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