ネタバレあります!
あらすじ
森林公園で人間の指が見つかった事件。
この捜査で、小百合は黒い噂がある赤堂警部補の監視として共に動くことを指示される。
警察の給料では買えないような身形で、警察官とは思えない態度なため不信感を募らせる小百合。
しかし〝神の手“と呼ばれる赤堂の捜査能力で、人狩りをする組織の存在が浮上する。
探し当てる速さに疑問を覚えつつも、小百合は赤堂と共に事件の謎を追いかける。
きままな感想
善と悪ってのはさ、かゆみに似てると思うんだよね
「人狩人」
壮大な警察小説だった!
タイトルからてっきりホラー系、スリラー系かと思ってたー。
人狩人(ひとかりゅうど)って怖いネーミングやし。
表紙の絵も怖いし。
天竜人の遊びやん。
冒頭から結構いろいろなシーンが描かれて、最初やから少し整理しながら読んでいったけど、フォントが変えられて仕分けられてるの読みやすかった。
ある人の背景と現在が同時に進んでいって、行動理由やつながりが見えてくるの面白い。
不可解な人物に人間味が少しずつ感じられていった。
怪しい人物が多いのも良かった。
犯人グループの輪郭が見えたときに思い当たる人がいたり、何も思っていなかった人の最後の一言が気になったり、こいつ良い人すぎて怪しいなと思ったり、誰を信用していいのか分からない状況。巨悪を前に孤立している感じ、スリリング。
逆に言うとこいつが助けてくれるんかい!とか、
そういう関係やったんかい!って明かされるのもサプライズでした。
小説や映画や漫画、いろいろ物語見てると、良い人やと怪しく見えるっていう逆張りしてしまうから、これすらを裏切る感じってどんなんあるんかなー。
入間くん?のモブっぽいのが悪役ってのはびっくりした記憶。
モブは何もしないっていう前提を覆された。
脱線したけど、話のスケールが大きくてかなり夢中になれた。
謎が謎を呼び、ある一文で気になることが増えたり、常に大きな謎があったり、ずっと先が気になりました。
ドラマになっても毎週ドキドキしそうなストーリー。
変なタイトルに変えられそうやけど。
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