こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。 今回は、前作『密室黄金時代の殺人』に続く
『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』
を読んだので、ネタバレなしで感想をまとめます!
密室トリックマシマシなシリーズ第2弾。前作が非常に面白かったこと、そしてあの結末の答えが続編で明かされるのではという期待から本作を手に取りました。

『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』あらすじ
舞台は、日本有数の富豪にしてミステリーマニア・大富ヶ原蒼大依が所有する絶海の孤島。その島で開催されるのは、『密室トリックゲーム』。参加者のひとりである高校生・葛白香澄は、変人揃いの招待客とともに、次々と起こる本物の密室殺人事件に巻き込まれていきます。
現場には偶然、密室黄金時代の発端となった事件の被告や、密室に初めて無罪判決を出した元裁判官の姿も。七つの不可能犯罪を前に、彼らはどのように立ち向かうのか――。
『密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック』読後レビュー(ネタバレなし)
密室殺人を狂ったように浴びたい人におすすめ
今作も、まるでゲームのように密室殺人が連続して起こる狂気の世界観。捕まりたくないから密室にする、という時代背景の中で、登場人物たちは金網で囲まれた島や建造物を活かした多彩なトリックを繰り出してきます。
「密室殺人を狂ったように読みたい!」という読者にはたまらない一冊。
ロジック重視のフェアプレイ
殺人の動機が金銭や復讐ではなく、あくまで“捕まりたくない”という一点に集約されているため、物語は徹底してトリック中心。だからこそ、仕掛けはどれもロジカルで、事前にヒントも出されており、読者も推理の醍醐味を味わえます。
読後に「なるほど、そう来たか!」と膝を打つ爽快感があるのが魅力です。
キャラの濃さと分かりやすさ
登場人物は前作同様、職業にちなんだ分かりやすい名前で覚えやすく、それぞれキャラが濃い! 会話や行動にも個性がにじみ出ていて、物語を賑やかにしてくれます。
密室黄金時代を作り上げた張本人ともいえる裁判官も登場!
建造物×密室トリックの面白さ
ミステリ作家が建てたといういくつかの建造物が島に点在し、「これは絶対、何かある!」と警戒せざるを得ない舞台設定。それを活かした殺人トリックの数々は、スケールも大きく、まさに“エンタメ”として楽しめます。
こんな人におすすめ!
✔️ 密室殺人ミステリをがっつり読みたい方
✔️ ロジカルな謎解きとフェアなヒントを楽しみたい方
✔️ 複数のトリックを楽しめるボリューム満点の作品を求めている方
✔️ 前作『密室黄金時代の殺人』を楽しんだ方
まとめ
終盤に明かされる「序盤から巧妙に仕掛けられていた秘密」は本当に驚きました。しっかり読んでいれば気づけたのかもしれませんが、完全にやられました……!
これもまた、ミステリとして一つのジャンルと言える巧妙さで、不意を突かれた気持ちよさがありました。
密室ミステリの魅力を詰め込んだ一冊。細かい仕掛けにワクワクしながら、ページをめくる手が止まらなくなります!
