『私はチクワに殺されます』感想・レビュー|あのとき、私たちはまだチクワの秘密を知らなかった。

こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。
今回は、チクワの秘密を探る『私はチクワに殺されます』
を読んだので、感想をまとめます!
『私はチクワに殺されます』あらすじ
二つの遺体が発見された部屋には、とんでもない量のチクワが散乱していた。
鴨居からぶら下がる遺体。そのポケットから見つかった手記には、奇妙な一文が残されていた。
「私はチクワに殺されます」
なぜ、チクワなのか。 この一文をきっかけに、奇妙で恐ろしい物語が始まる。
『私はチクワに殺されます』読後レビュー
タイトルから釘付け
コメディ? ミステリ? 衝撃的なタイトルに惹かれて手に取りました。
タイトルだけを見ると正直ちょっと笑えるし、私も気軽な気持ちで読み始めました。 しかし、内容はしっかり怖いホラーミステリー。
序盤は「世にも奇妙な物語」のようなシュールさがあり、「なんだこの状況……」と笑ってしまう場面もあります。 しかし読み進めるほどに、その奇妙さは少しずつ禍々しさへと変わっていきます。
そして後半は、タイトルからは想像していなかったほどの緊張感。 「チクワでここまで怖くなるの!?」というギャップが面白かったです。
シュールで不気味、奇妙さから恐怖へ
物語には、さまざまな場面でチクワが登場します。 しかし、登場人物たちの真剣さとは裏腹に、そこにあるのは「チクワ」。その見た目や響きの間抜けさもあって、状況を想像するとついクスッとしてしまいます。
『私はチクワに殺されます』私は仕事帰りにチクワを握り締めながら新宿の街を徘徊しました
『私はチクワに殺されます』例えば、某国を統べる独裁者がチクワを手にした姿を想像してみてください
文章だけを見ると、とにかくシュール。
そして印象的だったのが、「チー、クー、ワー!」と言いながら穴を覗く場面です。 これも状況だけを切り取ればコントみたいなのに、読んでいると妙にシリアスで不気味に映る。この「笑っていいのか、怖がればいいのかわからない感覚」が独特でした。
しかし、物語が進み“チクワの秘密”に近づいていくにつれて、それまで笑えていた光景がだんだん笑えなくなっていきます。 どこにでも売っている身近な食べ物だからこそ、日常にまで恐怖が侵食してくるような感覚がありました。
最初はあんなに間抜けに見えていたチクワが怖い。
この「奇妙さが恐怖に反転していく感覚」が、本作で特に面白かったところです。
200ページの没入感
200ページほどの短めの作品で、物語のテンポも良く、一気に最後まで読めました。 特に「序」のわずか3ページで、一気に物語へ引き込まれます。
大量のチクワが散乱する部屋、二つの遺体、そして「私はチクワに殺されます」という手記。 もう意味がわからない。でも、だからこそ「一体どういうこと?」と先を読まずにはいられません。
読み進めるほどに謎が深まり、気づけばチクワに囚われた登場人物たちと一緒に、自分までこの奇妙な物語から逃げられなくなっていました。 短めでテンポよく読めるホラーを探している人にもおすすめです。
こんな人におすすめ!
- 奇妙でシュールなミステリ・ホラーが好きな人
- 日常が少しずつ壊れていく物語が好きな人
- 短めで一気読みできる作品を探している人
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まとめ
『私はチクワに殺されます』は、タイトルのインパクトだけでは終わらないホラーミステリーでした。
最初は笑っていたはずのチクワが、物語が進むにつれて不気味で恐ろしいものへと変わっていく。その感覚がとても面白かったです。
シュールな笑いと恐怖が混ざり合い、後半は手に汗握る展開に。 タイトルに惹かれて読み始めたら最後。
チクワがただの食べ物に見えなくなる――そんな体験をぜひ。
私はチクワに殺されます

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