『復讐の泥沼』感想・レビュー|胸糞要注意! 足を踏み入れたら戻れない、絶望の泥沼へ。

こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。
今回は、足を踏み入れたら戻れない
『復讐の泥沼』を読んだので、感想をまとめます!
『復讐の泥沼』あらすじ
日羽光(ひわひかり)が颯一(そういち)とカフェで過ごしているとき、その建物が崩落する事故が起こった。
瓦礫に埋もれる颯一。光は、客としてその場に居合わせ、救助活動をしていた医師に助けを求める。しかし医師は颯一を一瞥しただけで、別の被害者のもとへ向かってしまう。
結果、その事故で亡くなったのは颯一だけだった。
許せない光は医師への復讐を誓い、待ち伏せをする。ところが、目の前で医師は血を流して息絶えてしまう。いったい何が起きているのか。真相を知るため、光は奔走する。
『復讐の泥沼』読後レビュー
「復讐の泥沼」、タイトルに納得
これから読む人のためにお先に私の読後感を伝えたいと思います。
とても面白いです。
でも……最後、本当に胸が抉られて、どす黒い気持ちになり、胃がむかむかして、嗚咽に近いため息をつきながら読み終わりました!!!
イヤミス? 胸糞系? タイトルからそういう雰囲気は感じていましたが、心の準備をしていなかったので、めっちゃやられてしまいました!!!
ふぅ。
この復讐の泥沼、そして復讐の連鎖は、いったい何が発端だったのか。 いろいろな小説でさまざまな「悪意」を読んできましたが、この作品には「悪意」の真髄が凝縮されているような気がします。とても怖かったです。
読み進めるほどに誰が悪いのか分からなくなっていく
物語は主に、光と、光を探している別人物の視点で進んでいきます。 読み進めるほどに、誰が悪くて誰が正しいのか分からなくなっていくのが本当に面白い。
悲劇の人物だと思っていたら、いや、そうではないのか? となったり。 いい人だと思っていたら、こいつ最悪じゃない? となったり。
人物への印象が何度も行ったり来たりして、輪郭がなかなかつかめません。だからこそ、この先の行動や思考がまったく読めない。事故の真相を追う話かと思いきや、どんどん別の謎も増えていき、早く真相が知りたい、という気持ちでページをめくっていました。
真相を知った後に読み味が変わる
真相を知った後、少し冒頭を読み返してみて、なるほど……となりました。 一人称視点で描かれるとき、その人が見ていること、考えていることには、たしかに嘘は書かれていない。でも、そう読み取れるのか、と気づいた瞬間にぶるっときました。
最初に読んでいたときは描写に不自然さを感じず、何も疑わずに読み進めていたので、後からじわじわ効いてきます。いろいろな方向から戦慄ゾクゾクさせられる作品でした。今思えば、ネーミングセンスにも……。
こんな人におすすめ!
- イヤミス、胸糞系が好きな人
- サイコサスペンスが好きな人
- 読後にずしんと残る作品を読みたい人
まとめ
こんなテイストの話だとは思っていなかったので、最近読んだ中でもかなりの衝撃作でした。
リアリティもあって、こんな人が周りにいたら嫌だなぁ……と本気で思えるヒトコワさがあります。
人を選ぶ作品だとは思いますが、私はとても面白かったです!
作者・くわがきあゆさんの「レモンと殺人鬼」も面白いのでぜひ!
復讐の泥沼

※価格や在庫は各ショップをご確認ください。











