異常!奇抜!特殊設定ミステリ10選

ミステリー
異常!奇抜!特殊設定ミステリ10選
作品の魅力を伝えるため、序盤の設定や雰囲気には触れています。結末や核心のトリックには触れません。

こんにちは!

気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。

今回は私の大好きな『特殊設定ミステリ』を紹介します!

特殊設定ミステリとは?

「ゾンビに囲まれた館で起きる殺人事件」 「無重力空間で発見された首吊り死体」 「コールドスリープ中に起きた殺人事件」――。 そんな、現実ではあり得ないような設定を取り入れたミステリが「特殊設定ミステリ」です。

しかし、ただ設定が奇抜なだけではありません。 特殊な世界だからこそ成立するトリックやロジック、そして常識をひっくり返すようなどんでん返し。 「そんな設定で、ちゃんとミステリになるの?」 そう思った方にこそ読んでほしい!

今回は、私が読んで面白かった特殊設定ミステリ10作品をご紹介します。

こんな人におすすめ!

  • 一風変わったミステリが読みたい人
  • 本格ミステリ×特殊設定を味わいたい人
  • 思いもよらないトリックに驚きたい人
  • 次に読む一冊を探している人

紹介する本

  1. 1
    『エレファントヘッド』の書影

    エレファントヘッド

    白井智之 著

    あらすじ
    精神科医・象山晴太は、人気女優の妻と二人の娘に囲まれ、幸福な家庭を築いていた。 しかし、ある出来事によって家族に生じた「亀裂」を修復しようと、違法な薬「シスマ」に手を出してしまう。 謎の薬によって崩壊していく日常。 そして、次々と現れる異常な真実とトリック。 決して踏み込んではならない“領域”の先で、待ち受けるものとは――。
    感想
    「これはヤバい!」と思わず口に出してしまう異常世界。 白井智之さんらしいグロテスクで倒錯的な世界観と、緻密な本格ミステリが融合しています。 次々と明かされる異常設定、多重解決、張り巡らされた伏線……と、読んでいる間ずっと頭が大混乱! 事前情報をできるだけ入れずに、このとんでもない世界を体験してほしい一冊です。 グロテスクな描写に耐性があるなら、『人間の顔は食べづらい』『東京結合人間』もおすすめ!
  2. 2
    『彼女は二度、殺される』の書影

    彼女は二度、殺される

    秋尾秋 著

    あらすじ
    死者を一時的に蘇らせる能力者「傀々裡師(くくりし)」が存在する世界。 ある日、何者かに絞殺された少女の蘇生依頼を受けるが、棺の中の遺体は蘇生できないほど破壊されていた。 少女は一度殺されたあと、さらに遺体を損壊されていたのだ。 なぜ彼女は「二度」殺されたのか?
    感想
    死者蘇生という特殊設定を、アリバイトリックに組み込んだ本格ミステリ。 真相が見えてきたと思ったところで飛び出すのは、常識の斜め上をいく“イカれたトリック”。 「その発想はなかった……」という驚きから、さらにどんでん返しが畳みかけてきます。 特殊設定があるからこそ成立するトリックを味わいたい人におすすめ!
  3. 3
    『千年のフーダニット』の書影

    千年のフーダニット

    麻根重次 著

    あらすじ
    選ばれた7人の男女は、コールドスリープによって千年後に目覚めるはずだった。 しかし目覚めた彼らを待っていたのは、ナイフが刺さった状態でミイラ化した仲間の死体。 記録によれば、彼は眠っている途中の「850年後」に一度目覚めていた。 眠っていたはずの千年間に、誰が彼を殺したのか?
    感想
    「コールドスリープ中の殺人」という設定だけでもワクワク! 誰が、いつ、どうやって殺したのかという王道の謎解きが、千年後の世界を舞台に展開されます。 未来世界を探索するSF的な面白さもありながら、中心にあるのはしっかりと「犯人は誰?」というミステリ。 そして最後に待つ、とんでもない真相も必見です!
  4. 4
    『永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした』の書影

    永劫館超連続殺人事件 魔女はXと死ぬことにした

    南海遊 著

    あらすじ
    三年ぶりに生家「永劫館」へ帰ってきたヒースクリフ。 大嵐によって館が孤立した翌日、盲目の妹が密室で首を切断された状態で発見される。 絶望する彼の前に現れた魔女・リリィ。 そして二人は、なぜか事件発生の前日へと時間を巻き戻されていた。 妹の死を防ぐため、二人は何度も死の運命に挑んでいく。
    感想
    “時をさかのぼって妹の死を防げ”というタイムリープ×本格ミステリ! 密室殺人、クローズドサークル、死に戻り、遺言、魔女、過去の事件……。 とにかく一つの館に詰め込まれた謎の量がすごい! タイムリープという設定そのものを利用して謎へ迫っていく、物語全体が巨大なパズルのような一冊です。
  5. 5
    『星くずの殺人』の書影

    星くずの殺人

    桃野雑派 著

    あらすじ
    舞台は、日本初の格安宇宙旅行で訪れる宇宙ホテル「星くず」。 夢のような宇宙旅行が始まるはずだったが、無重力空間に浮かぶ首吊り死体が発見される。 ここは地球から遥か離れた、いわば「この世で最も首吊り自殺に向かない場所」。 これは自殺なのか、それとも他殺なのか――。
    感想
    無重力空間で首吊り死体が発見される。もう、この謎だけで読みたくなりました! 宇宙という特殊な環境を活かしながら、科学知識がなくても「なるほど!」と思える本格ミステリになっています。 さらに印象的だったのが、事件だけでなく登場人物の価値観や傷まで丁寧に描かれていること。 トリックだけでなく、犯人の動機まで「宇宙である意味」が残る一冊でした。
  6. 6
    『教室が、ひとりになるまで』の書影

    教室が、ひとりになるまで

    浅倉秋成 著

    あらすじ
    短期間のうちに、三人の生徒が自殺した。 遺書に共通していたのは、 「私は教室で、大きな声を出しすぎました。」 という一文。 そんな中、主人公・垣内のもとに「嘘を見破る能力」を授ける謎の便箋が届く。 そして彼は、この学校には代々4人の「能力者」が存在すると知る。
    感想
    特殊能力を使って戦う――といっても、描かれるのは異能力バトルではなく心理戦型ミステリ。 誰がどんな能力を持っているのか。 誰が嘘をついているのか。 そして犯人の能力は何なのか。 能力を推理していく面白さに加えて、教室という小さな社会の息苦しさや、登場人物たちの苦悩がリアルなのも印象に残りました。
  7. 7
    『宇宙探偵ノーグレイ』の書影

    宇宙探偵ノーグレイ

    田中啓文 著

    あらすじ
    怪獣の惑星で起こる首切り密室殺人。 転生の星で殺人を企む幽霊。 住人全員が嘘をつけない天国の惑星で起こる連続殺人。 お金が欲しい宇宙探偵ノーグレイは、高報酬につられて宇宙各地の無理難題に挑んでいく。 一癖も二癖もある惑星を舞台にした、異星ミステリ短編集!
    感想
    一編ごとに特殊設定が変わるという贅沢な一冊! 恐竜に脳を移植して調査したり、脚本通りにしか動けない世界で殺人が起きたりと、とにかく発想がぶっ飛んでいます。 しかも、それぞれの星の歴史や文化まで考えられていて、短編なのに世界観がしっかりしている。 SFも特殊設定ミステリも好きならたまらない作品です!
  8. 8
    『屍人荘の殺人』の書影

    屍人荘の殺人

    今村昌弘 著

    あらすじ
    大学のミステリ愛好会に所属する葉村譲と明智恭介は、“探偵少女”剣崎比留子とともに、山奥のペンションで行われる夏合宿に参加する。 しかし、突如発生したバイオテロによって周囲の人々がゾンビ化。 外をゾンビに包囲された館で、今度は密室殺人が発生する。 外にはゾンビ、内には殺人者――。
    感想
    ゾンビ×クローズドサークルという衝撃的な組み合わせ! 一見すると「ゾンビなんて出したら何でもありでは?」と思いますが、その存在をしっかりトリックやロジックに落とし込んでいるのがすごい。 奇抜な設定と本格推理の王道が見事に融合した、特殊設定ミステリを代表する一冊です。 『魔眼の匣の殺人』『兇人邸の殺人』と続編もおすすめ!
  9. 9
    『毒入り火刑法廷』の書影

    毒入り火刑法廷

    榊林銘 著

    あらすじ
    魔女の犯行でしか説明できない事件が起こったときに開廷される特別な裁判――「火刑法廷」。 そこで問われるのは事件の犯人ではなく、「被告が魔女なのか」。 そんな世界で密室殺人が発生する。 これは魔女による犯行なのか。 それとも、魔女の仕業に見せかけた人間によるトリックなのか?
    感想
    魔女×密室殺人×法廷という異色の組み合わせ。 魔女には明確な能力とルールが設定されているため、ファンタジーでありながら、しっかり論理によって推理できます。 「魔法があるなら何でもあり」ではなく、魔法がある世界だからこそ生まれる謎を楽しめるのが魅力。 ファンタジーと本格ミステリの融合が好きな人におすすめです!
  10. 10
    『medium 霊媒探偵城塚翡翠』の書影

    medium 霊媒探偵城塚翡翠

    相沢沙呼 著

    あらすじ
    推理作家・香月史郎が出会ったのは、死者が視える霊媒・城塚翡翠。 彼女は霊視によって事件の真相を知ることができる。 しかし、霊視には証拠能力がない。 香月は翡翠が得た情報を手がかりに、論理によって事件を解き明かしていく。 霊媒という存在は、本格ミステリと両立できるのか――?
    感想
    「霊媒が犯人を教えてくれるなら、ミステリにならないのでは?」 そう思った人にこそ読んでほしい作品。 霊媒能力には制約があり、犯人を追い詰めるには論理による推理が必要になります。 そして、すべてのピースが揃った先に待っているのは、とんでもない“仕掛け”。 できるだけ事前情報を入れずに読んでほしい一冊です!

価格や在庫は各ショップで確認してください。

まとめ

奇抜な設定だからこそ生まれる、本格ミステリの面白さ 今回は、私が読んで面白かった特殊設定ミステリ10作品をご紹介しました。 ゾンビ、宇宙、コールドスリープ、タイムリープ、魔女、特殊能力、霊媒――。 設定だけを見ると「それでミステリが成立するの?」と思ってしまうものばかり。 しかし、その特殊なルールを逆手に取って、「この世界だからこそ成立する謎やトリック」を生み出しているのが、特殊設定ミステリの面白さだと思います。 今までにない「やられた!」を味わいたい。 そんなときは、ぜひ気になった一冊を手に取ってみてください。 あなたの「やられた!」が、また一つ増えるかもしれません!

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