『なんで死体がスタジオに!?』感想・レビュー|止められない番組と、隠せない死体。

こんにちは!
気ままな読書を楽しんでいるあびあびです。
今回は、死体があるが番組を止められない
『なんで死体がスタジオに!?』を読んだので、感想をまとめます!
『なんで死体がスタジオに!?』あらすじ
生放送のゴールデン番組、本番40分前。
ベテラン俳優・勇崎恭吾は、まだ現場入りしていなかった。 この日の放送には彼の出演が不可欠で、プロデューサーの幸良は突然のトラブルに頭を悩ませる。
現場に焦りが広がる中、幸良はお決まりのドジをかまし、セット裏に置かれていたダンボールを潰してしまう。
そしてその中には、勇崎恭吾の死体と「放送を止めないこと!」というメッセージが入っていた。
『なんで死体がスタジオに!?』読後レビュー
やりとりや例えが笑える
本作はテレビ番組を題材にしていることもあり、リアルなテレビ業界の知識やバラエティ番組への愛がたくさん盛り込まれています。 その細かさからも、作者の森バジルさんはかなりお笑いが好きなのでは? と感じました。
だからこそ、登場人物同士のやりとりや例え、ちょっとしたエピソードが面白い。テンポも良く、まるで漫才を読んでいるような感覚でした!
私自身もお笑いやバラエティが好きなので、実在の番組名やリアルなエピソードが出てくるたびにぐいっと引き込まれました。 特に、バカリズムの大喜利回答の出し方が描かれているシーンは、頭の中に映像が浮かんで「確かに!」とふふっとなりました。
死体はでるけど話はポップ
タイトル通り死体は出てくるのですが、キャラクターもスタジオの雰囲気も全体的にポップで軽やかです。
プロヂューサー・幸良が、上の人に黙って番組を続行していいのか、バレないのか、というひやひや感。 番組の方向性が変わり、演者たちが狼狽しているこの状況で番組は成立するのか、生放送だぞというドキドキ感が緊張して好きでした!
このテレビの前もそうでしょうが、スタジオの裏側を知っていても、先の読めない番組構成に、『水曜日のダウンタウン』を彷彿させるようなワクワク感が。 小説でこんな体験ができるのすごい!
ミステリとしてもすっきり
この生放送では、人狼をテーマにした企画が行われています。 そのため、本作には実際の犯人探しだけでなく、番組内での“人狼探し”というもうひとつの側面があります。
番組企画と現実の殺人事件が絡み合っていくので、真相は一筋縄ではいきません。ミスリードもあり、「お、お、こんなふうにまとまっていくんだ!」という驚きもありました。
探偵役の意外さも良く、そこも嬉しいサプライズでした。
こんな人におすすめ!
- お笑いやバラエティ番組が好きな人
- 風変わりなミステリを読みたい人
- 笑えて、エッジの効いたやりとりを楽しみたい人
まとめ
文章が読みやすく、会話のテンポも良いので、物語の導入からすぐにこの世界に入り込めました。気づいたらあっという間に読み終わっていた感覚です。 お笑いやバラエティが好きな私には、相性が良かったのかも!
でも、ただ楽しいだけで終わらないのが本作のすごいところ。 ミステリとしての納得感もしっかりあり、笑いと謎解きのバランスが最高な一冊でした。
なんで死体がスタジオに!?

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